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タイムライン概要(Timeline Overview)

VoiceScriptPlayer の タイムライン(Timeline) は、
サウンド、ビデオ、Live2D、UI、特殊イベントなどの再生区間を管理する
中心的な機能 です。
すべてのリソースは トラック(Track) 単位で整理され、
各トラックには 1 つ以上の ノード(Node) が配置されます。


1. 基本構造

timeline-overview

タイムラインは次のエリアで構成されています。

エリア 説明
トラックリスト 現在のプロジェクトで作成されたトラックが一覧表示されます。
トラック追加 / 削除ボタン 「+ 新しいトラック」ボタンでトラックを作成できます。
開始トラック設定 再生の基準となるトラックを指定します(プレイヤー起動時の開始位置)。
再生コントロール部 ▶ 再生 / ⏸ 一時停止 / ⏮ 巻き戻し などのボタンがあります。
時間スケールバー 上部の目盛りで現在時間と全体の長さを表示します。
ズーム Ctrl + マウスホイール で拡大・縮小ができます。

2. トラック管理

  • 各トラックには サウンド、ビデオ、Live2D、UI イベント などを含めることができます。
  • トラック名はダブルクリックで変更可能です。
  • ドラッグ&ドロップでトラックの順番を入れ替えることができます。
  • トラックを選択すると、そのトラックの ノードがタイムラインに表示 されます。

💡 ヒント:
複雑なプロジェクトほど、リソースの種類ごとにトラックを分けると
管理とデバッグが格段にしやすくなります。


3. ノード(Node)

タイムラインに配置される各リソース単位を ノード(Node) と呼びます。
例:1 つの音声クリップ、1 つのビデオ区間、1 つの Live2D モーションなど。

操作 説明
ドラッグ追加 左側のリソースタブからタイムラインにドラッグして追加します。
位置移動 ノードをドラッグして開始時間を調整します。
長さ調整 ノードの端をドラッグして再生時間を変更します。
コピー / 貼り付け Ctrl + C, Ctrl + V で複製できます。
削除 Delete キーまたは右クリックメニューで削除します。

4. ノード編集

ノードを右クリックすると、次のようなメニューが表示されます。

メニュー 説明
条件編集 特定条件を満たす場合のみノードが実行されるよう設定します(変数やトリガーなど)。
時間編集 ノードの開始・終了時間を手動入力で正確に設定します。
コピー / 貼り付け 他のトラックや時間位置へノードを複製します。

⚙️ 条件ノード例:
- 変数 Flag_A が有効な場合のみ表示
- 特定イベント(例:選択肢結果)が真のときだけ再生
- 繰り返し再生を禁止 など


5. 時間選択と範囲編集

時間スケール上を ドラッグ すると、その範囲を選択でき、
選択範囲に対してさまざまな編集操作を行えます。

timeline-range

🔹 範囲選択の方法

  • 時間スケール部分をマウスで ドラッグ すると、選択範囲が緑色で表示されます。
  • 選択範囲はすべてのトラックに同時に適用されます(サウンド / Live2D / イベントなど)。

🔹 右クリックメニュー

選択範囲上で右クリックすると、次のメニューが表示されます:

メニュー 説明
時間を挿入 選択範囲分の時間を途中に挿入し、すべてのノードを後方へ移動します。
選択範囲を削除 選択した時間区間を削除し、後続のノードを前方へ詰めます。
選択範囲のみ残す 選択範囲以外の前後の部分を削除します。

⚙️ 例:
3分〜6分の範囲を選択し「選択範囲のみ残す」を実行すると、
タイムライン全体がその部分だけ残り、0秒から再配置されます。


🔹 活用ヒント

  • 長尺プロジェクトの特定シーンをプレビュー するときに便利。
  • 無駄な空白時間を削除 する際にも有効。
  • 時間を挿入 機能は、イベント間に余白を設けたいときに便利です。

💡 ヒント:
選択範囲は 時間単位 で機能するため、
各ノードを個別に修正しなくても全体時間を一括で調整できます。


6. 時間コントロール

タイムライン上部の 時間コントローラー で時間を直接操作できます。

機能 説明
現在時間 再生位置を直接入力またはスライダーで移動。
全体長さ設定 タイムライン全体の長さを設定。
ズーム Ctrl + マウスホイール で拡大・縮小。
再生 / 一時停止 / ループ プレビュー時、実際のプレイヤーと同じ動作で再生。

7. ノード条件システム

VoiceScriptPlayer のタイムラインは単なる再生順ではなく、
論理条件(Condition) に基づいてノードの有効 / 無効を制御できます。

node-condition

これらの条件は スクリプトタブ で宣言された変数やトリガーと連携します。


8. プレビューと同期

  • 下部の ▶ ボタンで全トラックをプレビュー再生できます。
  • プレビュー中は、サウンド・Live2D・UI が同期動作し、
    実際のプレイヤーと同じ挙動を再現 します。
  • 特定区間のみをテストしたい場合は、開始トラック設定 を活用してください。

💡 ヒント:
トラックが複雑な場合は「条件編集」機能を使って、
シーン分岐や演出パターンを簡単にテストできます。


9. 関連ドキュメント