ストロークタブ(Stroke Tab)¶
ストロークタブは、デバイス動作(モーション)パターンを設計・制御する編集タブです。
各軸(Axis)の動きを時間単位で制御し、
振動・回転・往復などの物理的なパターンを構築することができます。
すべてのストロークデータは プロジェクト内部(Asset/Stroke/) に保存され、
外部フォーマット(.funscript)との互換インポート / エクスポートに対応しています。
1. 基本インターフェース¶

| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ① インポート | 保存されたストローク(.stroke)ファイルを読み込みます。 |
| ② 新規作成 | 新しいストロークパターンを作成します。 |
| ③ 編集 ✏️ | 選択したストロークの詳細編集ウィンドウを開きます。 |
| ④ 削除 🗑️ | 選択したストロークをプロジェクトから削除します。 |
| ⑤ フォルダを開く 📂 | Asset/Stroke/ フォルダを直接開きます。 |
💡 補足:
ストロークタブの基本構造は Live2D タブと同様で、
「動作アクション」リストにパターンを追加・編集することができます。
2. ストロークエディター¶
「新規作成」または「編集」ボタンをクリックすると、
Stroke Editor(ストロークエディター) ウィンドウが開きます。
ここで各軸の動き、速度、範囲などを直接調整できます。

🎛️ 上部パネル¶
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 名前 | 現在のストロークパターンの名前を設定します。 |
| タイプ | ストロークの実行方式を選択します。 |
| 時間固定 | 全体の再生時間を一定に保ちます。 |
| 速度調整 | 再生速度を変数に追従させるかを設定します。 |
| 振幅調整 | 軸の最大振れ幅を変数に追従させるかを設定します。 |
| 軸タイプ | 「シングル軸」「単一回転軸」「複数回転軸」から選択します。 |
| 長さ | パターン全体の長さをミリ秒(ms)単位で指定します。 |
| スケール(%) | プレビュー画面の表示倍率を調整します。 |
🧰 ツールバー¶
エディター上部には、主要な編集ツールバーが配置されています。
各アイコンをクリックしてツールを切り替えることができ、ショートカットキーにも対応しています。

| アイコン | 名称 | ショートカット | 説明 |
|---|---|---|---|
| 📂 | インポート | — | 外部 .funscript ファイルを読み込みます。 |
| 💾 | エクスポート | — | 現在のパターンを .funscript 形式で保存します。 |
| ⬜ | 選択ツール | — | ポイントまたは領域を選択します(基本ツール)。 |
| ✥ | 移動ツール | M | 選択中のポイントやグラフを移動します。 |
| 🗑️ | 削除 | Del | 選択したポイントを削除します。 |
| ✂️ | トリム | — | 選択範囲のみを残し、それ以外を削除します。 |
| ➕ | ポイント追加 | — | クリックした箇所に新しいポイントを追加します。 |
| ⏺️ | 録画(未対応) | — | 実際のデバイス入力をもとにモーションを記録します(現在無効)。 |
💡 ヒント:
ツールはショートカットキーで即座に切り替え可能です。
例:Mキーで移動ツール、Sキーで選択ツールへ戻す。⚙️ 補足:
.funscriptは広く利用されているオープンモーション形式で、
多くの外部デバイスやソフトウェアと互換性があります。
🩰 軸(Axis)の管理¶
左側の軸リスト(L0〜R2)は実際のデバイスの軸を示します。
チェックが入っている軸のみ、編集および再生に反映されます。
| 軸名 | 説明 |
|---|---|
| L0〜L2 | 左チャンネルに対応する軸。 |
| R0〜R2 | 右チャンネルに対応する軸。 |
| 有効チェック | 軸をタイムラインに表示するかを切り替えます。 |
🧩 グラフ & タイムライン¶
中央のグラフエリアでは、各軸の動きを時間軸上で視覚的に確認できます。
横軸は時間(ms)、縦軸は位置(0〜100%)を表し、
ポイントを繋ぐことでモーションカーブを構成します。
- 横軸(Time): 時間経過(ms 単位)
- 縦軸(Value): 軸の相対位置(0〜100%)
- グリッド線(Grid): 補助線として時間と値を区別
- ポイント(Point): 各時点の位置を示す編集可能な点
🎯 グラフ操作¶
グラフエリアは静的編集インターフェースであり、
再生機能やズーム機能はなく、ポイント操作を中心に編集します。
| 操作 | 説明 |
|---|---|
| 選択ツール | クリックまたはドラッグでポイントを選択します。 |
| 移動ツール | 選択したポイントをドラッグして位置を変更します。 |
| ポイント追加 | クリックで新しいポイントを追加します。 |
| 削除 | Deleteキーで選択ポイントを削除します。 |
| トリム | 選択範囲のみ残して他を削除します。 |
💡 補足:
Stroke Editor は再生機能を持たない静的パターンエディターです。
実際の動作再生は Stroke Player で行われます。
🗺️ ミニマップ(Minimap)¶
グラフ下部には、全体のストロークパターンを縮小表示するミニマップがあります。
現在の表示範囲は白枠で示され、クリックでその範囲へジャンプできます。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| ビュー移動 | ミニマップをクリックして該当位置へ移動。 |
| 表示範囲 | 白い矩形で現在の表示領域を示します。 |
| 全体確認 | パターン全体の構成を一目で確認可能。 |
💡 ヒント:
ミニマップは長いパターンを編集する際に便利で、
すばやく特定の区間へ移動できます。
3. ストロークタイプ¶
ストロークの挙動はタイプ(Type)設定によって異なります。
以下の4種類のタイプで、さまざまな制御方式を実現できます。
3.1 パターン(Pattern)¶
時間ベースで自動再生される一般的なストロークです。
タイムラインに配置、またはスクリプトから実行できます。
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 自動再生 | タイムライン上で指定時間自動的に実行。 |
| 速度 / 振幅調整 | 「速度調整」「範囲調整」オプションで変更可能。 |
| ループ再生 | スクリプト設定で繰り返し再生が可能。 |
3.2 手動実行(Manual)¶
Spaceキーを押すたびに1回再生されます。
直接操作やインタラクティブなイベントに最適です。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 1回再生 | キー入力のたびに1サイクル再生。 |
3.3 マウス制御(Mouse Control)¶
マウスの動きをリアルタイムに追従して軸を制御します。
L0は縦方向、R0は横方向の動きに反応します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| L0軸 | マウスの上下動に追従。 |
| R0軸 | マウスの左右動に追従。 |
| リアルタイム制御 | 現在のマウス位置を即時反映。 |
3.4 カウントダウン(Countdown)¶
カウントダウンタイプは、射精段階(Progress)とカウンター(Counter)の
相互作用に基づいてパターンの速度や形状を動的に調整する高機能モードです。

| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 0〜10段階ボタン | 各カウンター段階ごとに使用するパターンを指定。 |
| パターン設定パネル | カウンター値と射精段階に応じて動作を設定。 |
| リセットボタン | 左上のリセットでパターンを初期化。 |
| パネルグラフ | 横軸=カウンター、縦軸=射精段階。セルの値はパターン番号を示す。左クリックで増加、右クリックで減少。 |
| カウント音設定 | 各カウント時に再生する音声を設定。 |
⚙️ 速度補正(Penalty Speed)¶
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 最大速度補正 | カウンターが射精段階より小さいほど速度が加速。 |
| 最小速度補正 | カウンターが射精段階に近いほど速度が減速。 |
💡 例
- カウンター = 1、射精段階 = 10 → 速度 最大加速
- カウンター = 10、射精段階 = 1 → 速度 最小減速
4. スクリプト連携¶
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| StrokeExec | 指定時間、特定のストロークを再生します。 |
💡 ヒント:
ストロークはタイムラインへドラッグして配置でき、
他のリソース(サウンド、Live2Dなど)と同期再生可能です。
5. ファイル構造¶
| 項目 | パス |
|---|---|
| ストロークデータ | Asset/Stroke/StrokeName.stroke |
| プレビューキャッシュ | Asset/Stroke/ |
⚙️ 注意:
ストロークデータはプロジェクト専用です。
ファイルを移動またはリネームすると、
タイムラインリンクが動作しない可能性があります。